今年、180杯目!
この「
ラーメンハウス勝龍」も、今回の旅の目的の一つだった。このお店では、どうやら「あんずラーメン」なるものがある、というのだ。この「あんずラーメン」が食べたいがために、最寄の温泉街、『金田一温泉』に
宿泊するのは、きっとラーメンフリークだけだろう(苦笑)。この金田一温泉は、座敷わらしの出現する温泉街としても有名な場所だ。
地図上では、この金田一温泉から勝龍まではそんなに遠そうではない。が、歩けど歩けど、勝龍はない。というか、とても美味しいラーメン屋さんがあるような場所ではないのだ。

山に囲まれた平地。田んぼと川がどこまでも続く。もちろん人通りなどない。車もときおり通り過ぎるだけ。田植えの時期だけに、苗を植えるおばあちゃんの姿を見かける。う〜ん。本当にラーメン屋さんなどあるのか?? 美味しいラーメン屋さんなんて存在するのか?!?!
旅館から歩いて30分ほど。少し、民家が増えてきた。しかし、ラーメン屋さんがあるような雰囲気ではない。だが、あったのだ! いったいこんな場所で、どれだけの人が集まるのか? こんな場所でやっていけるのか? ラーメンはどうなのか?疑問が浮かんでは消える。
店内に入ると、威勢の良いおじさんとバイトの少年が二人で切り盛りしていた。メニューを見ると、ありました!!『あんずラーメン』。また、この二戸
オリジナルの『五穀ラーメン』もあった。さらに、
味噌ラーメン、塩ラーメン、盛岡冷麺、五穀冷麺もあった。かなり本格的・専門的なラーメン屋さんなのだ。びっくりした。
で、今回は、五穀麺を使用したあんずラーメンを
注文した。五穀麺は、ひえ、あわ、たかびき、アマランサス、小麦の五つの雑穀を合わせた麺で、通常の麺とは違う雑穀独特の風味がする、と店主は語る。
スープは、オーソドックスな醤油ダレの鶏ガラ出汁。しかし!! あんずの甘酸っぱい味がしょうゆスープと抜群に重なり合い、独特な
ハーモニーを生み出している。さらに、切り刻んだしそが浮かんでおり、「梅しそラーメン」のような味わいとなっている。「あんず」というイメージから、甘いラーメンを想像していたのだが、全然違った。梅のような酸っぱさと鶏ガラスープが見事に調和している。そして、しそ風味が香る。普通に、「美味い」と唸れるラーメンだった。関東でも、「梅塩ラーメン」、「しそラーメン」など存在するが、ここのあんずラーメンは、もう13年やっている、というから驚き。まさに、梅ラーメンの元祖とも言えそうなお店だった。麺は、弾力性があり、ぽつぽつした歯ざわり。それほど雑穀の臭みはない。いや、これもまた良い!
あんまりラーメンフリークはここに来ないのか? ラーメンを食べに二戸に来た僕にいろいろと話をしてくれた。このお店は、創業13年。この地の特産品であるあんずをラーメンに取り入れて13年、という。味噌ラーメンもおススメで、味噌本来の味を生かしつつ、
パイナップルなどフルーツをアクセントに加えたオリジナル。しかし、ここの本当のおススメは、塩ラーメン。もう数年以上寝かせた塩ダレは、勝龍秘伝のかえしだそうだ。樽に入った塩ダレを僕に見せてくれた。甘酸っぱい匂いがした。東北のテレビ番組でも時折紹介されているようで、この塩ラーメンが一番多く取材されているらしい。
いや〜、この二戸で、真面目でオリジナルなラーメンと出会ってしまった。この二戸、実はラーメン王国なのかもしれない。今回は二軒だけだったが、どちらも素晴らしいラーメン屋さんだった。『二戸ラーメン』、今後、どういう風にラーメン文化が継承されるか、楽しみだ。
ラーメンハウス勝龍
二戸市仁左平75−1
0195−25−5875
第二・第四火曜日定休日